《最終仕入原価法》
【5月17日:今朝の状況】
《末尾にお知らせがあります》
※為替(ドル/円)ドル=155円39銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:39,869.38(-38.62)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:10308.0(+87)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.892(-0.0775)
④金:2380.0(-8.7)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤ 79.23(+0.6)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1650円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. :1730円
※ニューヨーク為替引値(円)
155.38-155.4(0.51円安-0.51円安)
【5月16日:昨日の状況】
※国内銅建値1630円 (5月10日より+50円)
《最終仕入原価法》
※一昨日のコラムで、ニューヨーク資源(もちろん架空の会社)の銅ス
クラップ在庫評価額が上がった場合、それに応じて税金を払う必要があ
ると書いたところ、読者の方より指摘を頂きましたので、補足説明をし
ておきます。
※期初6月1日に1億円分の銅スクラップ在庫を持っていて、1年後の期
末5月31日に、相場上昇分を評価して、在庫金額を1億3,800万円に計算
し直す方法を、最終仕入原価法と言います。
※例:
銅相場の上昇が仮に2か月に1回で、100円/㎏づつ仕入単価が上がって
いくものとする。
・6月~7月は単価1,000円
・8月~9月は単価1,100円
・10月~11月は単価1,200円
・12月~1月は単価1,300円
・2月~3月は単価1,400円
・4月~5月は単価1,500円
※ニューヨーク資源の期初の在庫を60トンとします(⓵)。
2023/6/1 在庫60トン=6,000万円(単価1,000円/㎏)・・・⓵
※その後、2か月に1回10トンの仕入をし、同じタイミングで10トン
の販売をする。10トンを仕入れ、10トンを売るので、在庫の数量は常
に60トンです。ですが、相場が上がっているので在庫としてある60ト
ンの仕入単価は上がっていきます。
※期末の在庫は、1年前と変わらず60トンですが、その在庫の単価は上
がっています(⓶)。
2024/05/31 在庫60トン=9,000万円(単価1,500円)・・・⓶
※なぜそのような評価になるかと言えば、事業年度で最後に仕入れた
荷物=4月~5月の単価が1,500円であったので、60トン全てをその単
価で計算した為です。
期末である5/31時点でもっとも近い1単位の取得単価(仕入単価)を
用いて、期末の棚卸資産を評価する方法を最終仕入原価法といいます。
※但し、最終仕入原価法は中小企業で多く使われていますが、上場会
社では使われません。棚卸資産を計算する方法は、他にも、先入先出
法、移動平均法、総平均法があるそうです(また紹介します)。
※ポイントは、一度、棚卸資産の計算方法を選んだら変えることが出
来ないこと。
毎年、計算方法を変えたら節税・脱税が可能となってしまう為です。
《お知らせ》
来週5/20~5/24金:コラムのコーナーをお休みします。再開は5/27
月を予定しております。
※雑線(ヤード持込):【5月16日現在】
【1】ワイヤーハーネス:620円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):600円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):530円前後
【4】雑線B :410-440円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上